カブにデイトナの油温センサー装着! 取付方法も解説
「油温」が気になり過ぎて眠れません!嘘です。ノリンです。
バイクを改造(チューン)している人なら、絶対気になるやつです!
油温が高すぎれば熱ダレやオーバーヒートで最悪は故障することも有りますし、逆に低すぎればオーバークールで本来のパワーが出ていなかったり、なんてこともあります。
こればかりは各自が行ったチューン内容によっても結果が違いますので、どのような状況なのかはセンサーを実際にそのバイク付けてみないと分かりません。
つまり油温センサーを付けると
- エンジン始動~乗車中の油温を常に把握できる
- 異常な油温になる前に気付けるので、エンジンの故障を防げる
というメリットがあります。
バイクのエンジンを守るためにも、本来のパワーを体感するためにも油温の管理は重要です。
使用した油温センサーと取付に使用した部品
油温センサーにはドレインボルトに付けるタイプとフィラーキャップ(オイル注入口)に付けるタイプがあります。
今回取付けた「デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター」はドレインボルトにセンサーを取付けるタイプです。
常にオイルに接触していることから、フィラーキャップ用のセンサーより正確な油温が測れることや手元で油温を確認できるメリットがあります。
本体の販売価格は「デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター」と「フィラーキャップ用」を比べた場合、そこまで大きな差はありませんでした。
ドレインボルトを専用品へ交換が必要な分、デイトナ製の方が1000円程度高くなってしまう感じです。
デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター
コンパクトと名前にある通り、大きめの消しゴムぐらいのサイズしかありません。
ハンドル回りをゴチャゴチャさせたくなかったので、このコンパクトさが気に入りました。また、ドレインボルト(オイルパン)に温度センサーが付くので正確な油温が測れるのではないかと考え購入しました。
機能
- イグニッションキー(ACC電源)に連動し電源のON/OFF
- -9℃~150℃までの油温・水温を測定可能
- 「5度未満」または「121℃以上」の時、バックライトが赤に点灯
のように油温センサーとしては、必要十分な機能となっております。
商品仕様
寸法 | W42×D25×H10.8(mm) |
防水性能 | IPx7相当 |
液晶 | 通常液晶 |
バックライト | 白色/赤色(低温時、高温時に赤色表示) |
動作電圧 | DC7.5Ⅴ~DC18V |
消費電流 | 最大50mA |
使用温度(本体の対応温度) | -10~60℃ |
フィラーキャップ取付用(オイル注入口)の油温センサー
下記のようにフィラーキャップ取付用の油温センサーもあります。
センサーのロッドでオイル量も測れるようになっており、フィラーキャップと交換するだけで使用可能なので配線をする必要もなく誰でも簡単に取り付けることができます。
油温を見る時は、信号待ちなど、止まっている(アイドリング)時に確認しましょう。
エンジン回転中はオイルパンのオイルが少なくなっていることから、センサーがオイルに届かなくなり正確な油温を測ることはできません。
走行中の確認は大変危険です。絶対にやめましょう。
POINTからも分かる通り「正確さ」で言えば「ドレインボルトに付く油温センサー」に軍配が上がります。
レースでもしない限り、そこまで正確な油温管理は必要ないと思いますので
- 簡単に取り付けたい
- おおよその油温が把握できればOK
- ハンドル回りに計器を置きたくない
という方は「フィラーキャップ取付用の油温センサー」を選ぶのも良いかもしれません。
↑ 140℃まで測れるセンサー(おすすめ)
おすすめ理由:120℃を超えたら危険信号のため140℃あれば十分、また200℃に比べてメモリが少ないため、パッと見で確認がしやすい。
↑200℃まで測れるセンサー
オイルテンプ用センサーフィッティング
温度センサー取付が出来るドレインボルトです。
ドレインボルトの中心にネジ穴が開いており、そこにセンサーを付けて使用します。
これが無いと「デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター」は取付が出来ないので一緒に購入しておきましょう。
乗っている車両のボルト径やネジのピッチが合う物を選びましょう
ハンドルクランプブラケット
こちらの部品は必須ではありませんが、ハンドルや増設したクランプバーに液晶を固定する際に使用します。
バイクに直接貼り付けたくない方には、おすすめの商品です。
取付方法
取付の主な流れは下記のようになります。
- 液晶取付場所を決める
- ACC電源の捜索(車体分解含む)
- 配線の取り回し
- 各配線の接続
- ドレインボルト交換(ついでにオイル交換推奨)
- 動作確認
- 車体戻し
ACC電源(アクセサリー電源)の主な場所
ACC電源はキーをONにした時に電気が走る線の事です。エンジンが掛かっている必要はありませんし、もちろんキーOFFの状態では電気は通っていません。
ACC電源を探す方法は簡単で、キーON時(エンジンは掛けない)にランプなどが光っていれば、そこにACC電源が通っています。
バイクでACC電源が通っている場所には原付と中型・大型で多少違いはありますが主に下記の通りです。
- ブレーキスイッチ
- ニュートラルランプ
- ウィンカーリレー
- ホーン
- ヘッドライト(原付以外)
- ブレーキランプ(原付以外)
原付はバッテリー容量が少ないことからエンジンを掛けないと「ヘッドライト」「ブレーキランプ」が点灯しないようになっている車両が殆どのため、ACC電源を取れません。
汎用の電源取り出しハーネス【初心者におすすめ】
とはいえ、整備に慣れていない方ですと上記の方法でACC電源の場所が分かったとしても、車体をバラす時点でかなりの抵抗が有ると思います。
そこで、ご紹介したいのが「キタコ (KITACO) 電源取り出しハーネスキット 汎用」です。
このキットはフロントブレーキレバーにあるスイッチの接続部に割り込ませるだけで電源が取り出せてしまいます。
お値段も500円程度で買えるのでお財布にも優しい!
車体を分解する必要もなく、ハンドル回りだけで取付を完結させることが出来ますので、簡単で、間違える可能性も少ないです。
ACC電源を自分で探すのが不安な方、面倒な方は是非使てみてください。
配線の取り回し
「デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター」を使うためには、
- ACC電源(+)配線
- アース(-)配線
- 温度センサーの配線
計3本を配線する必要があります。
筆者のカブでの取付例ですが
- 液晶:ハンドル付近に設置
- ACC電源:ウィンカーリレー
- アース:ウィンカーリレー近くにあったボルトに共締めで、ボディアース
に接続しました。
なお、カブのメイン電装品は車体右のサイドカバー内に集中していますので、液晶からの配線はメインハーネス沿いに沿わせてタイラップで固定しています。
配線をタイラップで止める場合は遊びを持たせるようにすることで、後々調整できるようにするのがコツです。
タイラップの閉め具合は、配線を軽く引っ張った時にスルっと動く程度です。
ドレインボルトの交換
冒頭で紹介した温度センサーが付けられるドレインボルトに交換します。
オイル交換は必須となりますので、前もって想定しておきましょう!
配線の繋がったドレインボルトは下記手順で取付を行いましょう!
1.メイン配線と温度センサーの配線は外して置く
2.温度センサーを付けたドレインボルトを取り付ける
3.最後にメイン配線と温度センサーの配線を接続
※配線を接続したままドレインボルトを閉めると、配線がねじれてしまい断線などを起こす可能性があります。
ここまでくれば外した部品を組み立てるだけで完成です。
部品組みつけの前に下記の確認を行いましょう。
・キーONで液晶の電源が付くか
・ハンドルを左右に曲げた時に張っている配線がないか
まとめ
「デイトナ アクアプローバ コンパクトオイルテンプメーター」と取付方法をご紹介してきました。
ドレインボルト用の油温センサーでは
メリット
- より正確な油温が測れる
- 手元で油温が確認できる
デメリット
- 取付が面倒
という事がありました。
フィラーキャップ(オイル注入口)用の油温センサーでは
メリット
- 取付がフィラーキャップと交換するだけなので簡単
- おおよその温度は把握できて、街乗りなら十分実用レベル
デメリット
- 走行中の確認はできない
- ドレインボルト用の油温センサーより正確さにかける
という事があります。
各メリット・デメリットはありますが、油温センサーを付けることで大切なバイクを故障から守ることに繋がりますので、油温センサーをまだ付けていない方は付けてしまいましょう。
これでエンジンチューンを行ったとしても、油温の管理はバッチリですね!
ではまた!