ヘルメット安全規格とは?JIS・SNELL・ECEをわかりやすく解説【これだけ知ればOK】
バイク用ヘルメットを選ぶとき、必ず目にするのが「安全規格」という文字。
**ヘルメット安全規格(JIS・SNELL・ECE・SG)**は、ヘルメットの安全性を判断するための大切な基準です。
JIS?SNELL?ECE?SG?
……正直、違いが分からないまま選んでいませんか?
筆者も昔は「とりあえず規格が付いてればOKでしょ?」くらいのノリでした (; ・`д・´)
でも実はこの安全規格、
ヘルメット選びで一番と言っていいほど重要なポイントなんです。
規格の違いを知らずに選んでしまうと、
「街乗りしかしないのにレース用ヘルメットを選んでいた」
「原付なのに必要以上に高いヘルメットを買ってしまった」
なんてことにもなりがち。
この記事では、
- ヘルメット安全規格ってそもそも何?
- JIS・SNELL・ECE・SGの違い
- 日本で公道走行できるヘルメット規格
- 結局どの安全規格を選べばいいのか
といった疑問を、
これからヘルメットを選ぶ人でも迷わないように、分かりやすく解説していきます。
「結局どれを選べばいいの?」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
では、まいりましょう!
ヘルメット安全規格とは?
ヘルメット安全規格とは、 「このヘルメットは一定の安全基準を満たしていますよ」 という証明のことです。
つまり、
- 衝撃をどれくらい吸収できるか
- あご紐(チンストラップ)は外れないか
- シールドは割れにくいか
などを、第三者機関がテストして合格した証になります。
見た目がカッコよくても規格がないヘルメットは「安全性が保証されていない」ということなので要注意です。
日本で使える主なヘルメット安全規格

日本でバイク用ヘルメットとしてよく見かけるのは、次の4つです。
- JIS規格
- SG規格
- SNELL規格
- ECE規格
それぞれ詳しく見ていきましょう。
JIS規格とは?

JIS(Japanese Industrial Standards) は、 日本の国家規格です。
JIS規格の特徴
- 日本国内向けの安全基準
- 日本の道路交通法に対応
- すべての排気量で公道走行OK
日本で販売されている 国産ヘルメットの多くがJIS規格を取得しています。
JIS規格のポイント
- 衝撃吸収性能
- 貫通試験
- あご紐の強度
などをバランスよくチェック。
日本で普通にツーリングするならJIS規格で十分 というのが筆者の正直な感想です。
最新のJIS規格
現行の規格は JIS T 8133:2015 です。 古い規格でも違法ではありませんが、最新規格の方が安全性が向上しています。
SG規格とは?(125cc以下のみ対応)

SG(Safety Goods)規格 は、 一般財団法人製品安全協会が定めた日本の安全基準です。
SG規格の特徴
- 原付・125cc以下のバイク専用
- JIS規格よりも基準が緩い
- 価格が安いヘルメットに多い
SG規格の注意点
- 125ccを超えるバイクでは公道走行不可
- あくまで「最低限の安全基準」
- 本格的なツーリングにはJIS規格以上を推奨
原付通勤・通学用なら問題ありませんが、 安全性を重視するならJIS規格を選ぶのがおすすめです。
SNELL規格とは?

SNELL(スネル)規格は、
アメリカの非営利団体「スネル記念財団(Snell Memorial Foundation)」が定めた、
バイク用ヘルメットの安全規格です。
主にレースシーンを想定した基準となっており、
衝撃に対する安全性能を非常に厳しく評価するのが特徴です。
SNELL規格の特徴
- 衝撃試験の基準が非常に厳しい
- 高速走行時の大きな衝撃を想定した設計思想
- レース向けモデルや高価格帯ヘルメットに多い
SNELL規格は「最強」?
SNELL規格は「一番安全な規格」と言われることもありますが、
すべての用途において最適というわけではありません。
SNELL規格は、高速域での強い衝撃に耐えることを重視しているため、
ヘルメット全体がしっかりとした構造になっている傾向があります。
その一方で、設計思想の違いにより、
街乗りや低速域での転倒では、
衝撃の受け止め方が他の規格と異なる場合があるとも言われています。
SNELL規格はサーキット走行やスポーツライディング向けの為、普段使いではオーバースペックな場合もあります。当然ながら価格も上がりますよ!
SNELL規格の更新
SNELL規格は約5年ごとに更新されます。
- SNELL M2020
- SNELL M2025(最新版|2026.2時点)
など、数字が西暦を表しています。
ECE規格とは?

ECE規格は、 ヨーロッパ(国連欧州経済委員会)が定めた国際規格です。
ECE規格の特徴
- 欧州を中心に世界で採用
- 日本の公道でも使用可能
- 実使用に近い試験内容
最近は ECE R22.06 (2026.2時点)という 新しい規格も登場し、注目度が高まっています。
ECE規格はバランス型
ECE規格は、
- 衝撃吸収
- 実際の転倒状況を想定
- 被り心地とのバランス
を重視していて、 「現実的で優秀な規格」 という評価が多いです。
ECE規格の最新版
2022年以降、欧州では ECE R22.06 が義務化されました。 従来のECE R22.05よりも試験項目が増え、より厳格になっています。
DOT規格(アメリカ基準)について

DOT(Department of Transportation) は、 アメリカ運輸省が定めた規格です。
DOT規格の特徴
- アメリカ国内で販売されるヘルメットに必須
- 日本の公道では使用不可(JISまたはECE併記が必要)
- 輸入ヘルメットによく見られる
DOT単体では日本で使えないので要注意!海外通販などでヘルメットを購入する際は、 必ずJIS規格またはECE規格も取得しているか確認しましょう。
JIS・SG・SNELL・ECEの違いを簡単に比較
| 規格 | 主な地域 | 特徴 | 向いている人 | 125cc超 |
|---|---|---|---|---|
| SG | 日本 | 最低基準 | 原付通勤・通学 | × |
| JIS | 日本 | バランス型 | 街乗り・一般ツーリング | ○ |
| ECE | 欧州・世界 | 実用重視 | オールラウンド・ワインディング | ○ |
| SNELL | アメリカ | 超厳格 | サーキット走行・本格スポーツ走行 | ○※ |
※SNELL単体では日本の公道走行不可の為、JISまたはECEとの併記が必要となります。
PSCマークは必須?

PSC(Product Safety of Consumer Products)マーク は、 消費生活用製品安全法に基づく表示です。
PSCマークの特徴
- 2008年以降、日本で販売されるヘルメットには必須
- PSCマークがないと販売できない
- 安全規格(JIS・SNELLなど)とは別物
PSCマークは「販売許可」、JIS・ECEなどは「安全性能の証明」と覚えましょう。
つまり、
- PSCマーク = 日本で販売してOKという証明
- JIS・ECE規格 = 実際の安全性能を保証
という違いがあります。
日本で公道走行できるヘルメット規格は?
結論から言うと、
- JIS規格(すべての排気量)
- ECE規格(すべての排気量)
- SG規格(125cc以下のみ)
この3つは、日本の公道で使用できます。
SNELL規格のみや、DOT規格のみの場合は JIS規格やECE規格を併せて取得しているかを必ず確認しましょう。
結局どの安全規格を選べばいい?
用途別に考えると、迷わず選べます。
筆者のおすすめは以下のとおりです。
原付・125cc以下の通勤・通学
おすすめ規格
・SG規格でも使用可能
・ただし、より安全性を重視するなら JIS規格推奨
街乗り・ツーリングメイン
おすすめ規格
・JIS規格
・ECE規格
日本の公道走行を前提とするなら、十分な安全性能があります。
ワインディング・スポーツ走行
おすすめ規格
・ECE規格
・SNELL規格(JISまたはECE併記モデル)
実走行時の衝撃を想定した、安全性重視の選択です。
サーキット走行あり
おすすめ規格
・SNELL規格取得モデル
レース基準の厳しい安全性能が求められます。
規格マークの確認方法
ヘルメットの安全規格は、
- 後頭部
- 内装タグ
- シールド付近
- あご紐付近
などに ステッカーや刻印 で表示されています。
購入前・使用前に 必ずチェックしておきましょう。
ヘルメット安全規格のよくある質問
Q1. 複数の規格を取得しているヘルメットは安全?
A. はい、より信頼性が高いと言えます。 例:「JIS + SNELL」「ECE + SNELL」など、複数の厳しい基準をクリアしているということなので、安全性への信頼度は高まります。
Q2. 規格のないヘルメットは違法?
A. 公道走行は違法です(道路交通法違反)。 罰金対象になる可能性があります。また、万が一の事故時に保険が適用されないケースもあるので注意が必要です。
Q3. 古いヘルメットの規格は有効?
A. 規格自体は有効ですが、ヘルメットの寿命(3〜5年)に注意。 経年劣化で発泡スチロール(衝撃吸収材)が硬くなり、安全性が低下します。規格マークがあっても、古いヘルメットは買い替えを検討しましょう。
Q4. 半ヘル(半キャップ)でも規格は必要?
A. はい、必要です。 形状に関わらず、公道で使うならJIS・ECE・SG(125cc以下)いずれかの規格が必須です。
Q5. 海外通販で買ったヘルメットは使える?
A. JIS規格またはECE規格があれば使えます。 DOTやAS/NZS(オーストラリア・ニュージーランド規格)単体では日本では使用不可です。購入前に必ず規格を確認しましょう。
Q6. SG規格とJIS規格、どっちを選ぶべき?
A. 125cc以下でもJIS規格がおすすめです。 SG規格でも法的には問題ありませんが、安全性はJIS規格の方が高いため、予算が許すならJIS規格を選びましょう。
規格は更新される?最新版をチェック
安全規格は定期的に更新されます:
- JIS規格: JIS T 8133:2015(2026/2時点)
- ECE規格: ECE R22.06(2022年より義務化)
- SNELL規格: SNELL M2020、M2025など5年ごとに更新
💡 古い規格でも違法ではありませんが、 最新規格の方が安全性が向上しているケースが多いです。
特にECE規格は、R22.05からR22.06への更新で、 回転衝撃のテストなど試験項目が大幅に増えました。
まとめ|安全規格を知ればヘルメット選びで迷わない
ヘルメット安全規格は、 命を守るための最低限の指標です。
- 原付・125cc以下 → SG規格(推奨はJIS)
- 日本向けなら → JIS規格
- 実用性重視なら → ECE規格
- レース志向なら → SNELL規格(JIS/ECE併記必須)
用途に合った規格を選べば、 無駄に高いヘルメットを買う必要もありません。
これからヘルメットを選ぶ方は、 ぜひ デザイン+安全規格 の両方をチェックしてみてください!
では、また!
こんな人におすすめの記事
- 初めてバイクを買う人
- ヘルメット買い替えを検討中の人
- フルフェイス vs ジェット vs システムで迷っている人
- 原付通勤・通学用の安いヘルメットを探している人
- サーキット走行を始めたい人
- 海外製ヘルメットの購入を考えている人



