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2026.03.18 エンジン

【GPz550・Z550GP】シリンダ傷発見でボアアップ!オイル滲み修理も

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結果的にボアアップ!ノリンです。

ヘッドとシリンダーの間からオイル滲みがあったため、修理のためにGPz550のエンジン腰上を開けたところ、シリンダーに傷を発見……

そのままでは組み直せず、急きょシリンダーとピストンの交換が必要になりました。

輸入旧車や放置車両ではよくある話らしいのですが、純正品は廃盤ということで、ボアアップ対応のオーバーサイズピストンキットを選択しボーリングを行いました!

結果的にボアアップになってしまったという話でございます。

この記事では、シリンダー傷に直面した方や、オーバーホールついでにボアアップを検討している方に向けて、GPz550でも取り付け可能なオーバーサイズピストンキットを詳しく紹介します(´艸`)

もくじ

Toggle
  • なぜシリンダーに傷が入るのか
  • シフトアップ Z550GP用オーバーサイズピストンキットの特徴
  • 商品スペック・価格
    • 60mmサイズ(592㏄)
    • 60.25mmサイズ(597㏄)
    • シリンダーヘッドガスケット
  • 適合車種・エンジン形式
  • シリンダー傷の修理に至るまでのあれこれ
  • こんな人におすすめ
  • まとめ
    •  関連記事

なぜシリンダーに傷が入るのか

GPz550・Z550GPのような旧車では、以下の原因でシリンダーやピストンに傷が入りやすくなっています。

  • 長期保管によるオイル劣化・油膜切れ
  • オイル管理不足による焼き付き
  • 経年によるピストンリングの摩耗

殆どが、長期保管後にいきなりクランキングした場合に入ることが多いようです。

傷の程度が軽ければホーニングで対応できる可能性もありますが、爪が引っかかるような深い傷の場合は シリンダーのボーリング加工+オーバーサイズピストンへの交換 をする他ありません。

もしくは、中古のシリンダーとピストンを購入するかの二択になります。ただし、中古の場合は具合を画像や質問で判断するしかないので、ある程度のギャンブル要素は出てきてしまいます。

どちらを取るのかという話でしたが、

今回は「ボーリングとサイズアップピストン」で修理することになりました。

シフトアップ Z550GP用オーバーサイズピストンキットの特徴

このキットは国内専用工場で製作されているとのことですので、安心材料ではないでしょうか。

純正は58mm程ですので、2mmアップサイズになります。

  • ピストン・ピストンリングは純正同様のデザイン
  • ピストンは鋳造製で耐久性を確保
  • ピストンリングは純正と同一仕様
  • ピストン本体・リング・ピン・クリップまでフルセットで購入可能

商品スペック・価格

60mmサイズ(592㏄)

リンク
商品名品番
60mm オーバーサイズピストンキット800550-00
60mm ピストン単体800552-00
60mm ピストンリング800553-00
ピストンピン・クリップセット800550-PC

60.25mmサイズ(597㏄)

リンク
商品名品番
60.25mm オーバーサイズピストンキット800550-25
60.25mm ピストン単体800552-25
60.25mm ピストンリング800553-25
ピストンピン・クリップセット800550-PC

シリンダーヘッドガスケット

リンク

ヘッドガスケットは61mmを使いました。上記はPMC製ですが、筆者たちは「ワイセコ」を使った気がします。

とりあえず、使えればOKです。

適合車種・エンジン形式

  • KZ550A / KZ550E / KZ550DE
  • Z550FX(輸出仕様)
  • Z550GP(輸出仕様)
  • Z550A / Z550B(輸出仕様)
  • ZEPHYR550(輸出仕様)

※圧縮比:約10.3:1

注意!

⚠️ GPZ550はメーカー公式の適合車種には含まれていませんが、エンジン型式は共通でした。
今回の作業では、バルブとピストンのクリアランスを正式に測定しているわけではありません。
そのため、ヘッドまで組み上げた後にクランクを手で回し、干渉しないことを確認しました。
実際にエンジンは問題なく始動していますが、この方法はあくまで簡易的な確認となります。
作業はすべて自己責任となる点には注意が必要です。
安心して乗り続けるためにも、可能であればピストンとバルブのクリアランスはしっかり測定することをおすすめします。

シリンダー傷の修理に至るまでのあれこれ

オイル滲みの修理がきっかけでした。

友人が中古で購入した「GPz550」購入後にキャブのオーバーホールなど整備を進め一度は乗れる状態に持っていきました。

この時点で、シリンダーとヘッドの間からオイル滲みがあることは分かっていたのですが、このオイル滲みを直すには、ヘッドを外さなくてはならなかったので、様子見としていました。

ですが、数十キロの軽いツーリングで分かるほど、シリンダーとヘッドの間から酷めのオイルにじみがあるとのことで、修理をすることに!(信号で止まるとエンジンから白煙があるほどだったそうですww)

オイル滲みの修理のために、エンジンを開けて、「どうせなら!ベースバスケット側のOリングも交換しよう!」とシリンダーを外したところ、内壁に傷を発見……

一旦、思考停止

二旦、思考停止

三旦目……「どうする?」と顔を見合わせました。(笑)

傷を触ってみたところ、爪が引っかかるほどの深さが有り、単純な組み直しではなく、ボーリング加工とピストン交換が必要な状態でした。

実際に、現役のバイク屋さんにも見てもらったようですが、「良くマフラーから白煙出なかったね!」と言われたそうです。

純正ピストンは廃盤で入手が難しいこともあり、オーバーサイズピストンキットを検討したのですが、見つけたのはGPz550用のピストンでした。

兄弟車の立ち位置にあるGPz550ですが、適合車種のリストに含まれていなかったことで、オーナーは相当悩んでいました。

一応、「エンジン型式は同じだ!」というところまでは、分かっていたのですが、「GPz系はハイカムになっている」ことやヘッドの形状が少し変わっている可能性は否めませんでした。

最も心配だったのはバルブとピストンのクリアランス。

組んで、ピストンとバルブが当たってしまえば一発アウトです。

ボーリングとピストンキット合わせたらおおよそ10万ですからね!悩んで当然ですwww

最悪の場合はZ550GPのカムを買って交換しようとか、ヘッドごと載せ替えちゃおうなどと話しておりました。

オーナーも覚悟を決めて、ボーリングすることになりました。

結果は大成功!

実際に組み付けてクランクをゆっくり手回しし、干渉がないことが分かった瞬間は緊張が一気に緩んだのを覚えています。(緊張していた期間は数カ月ww)

その勢いのままに、キャブとマフラーも組付けていざ、エンジン始動!!

パイロットスクリュー調整と同調も行い、こんなに調子よくなりました!


こんな人におすすめ

  • GPz550・Z550GPのエンジンを開けてシリンダーに傷を見つけた
  • オーバーホールのついでにボアアップも行いたい
  • 純正互換性の高い国内製パーツを探している
  • 入手困難な純正ピストンの代替品を探している

まとめ

今回のGPZ550の修理は、オイル滲みという軽いトラブルから始まり、まさかのシリンダー傷発覚という展開になりました。

旧車ではよくあるケースとはいえ、いざ身近な車両で起きると「どうする?」と悩むポイントですよね(; ・`д・´)

純正ピストンが廃盤という状況の中で、中古パーツという“ギャンブル”を選ぶか、それとも確実性の高いボーリング+新品ピストンを選ぶか。

今回は後者を選択し、結果的にボアアップになりました。

さらに、適合外とされているGPZ550への流用という不安要素もありましたが、クリアランス確認を行いながら慎重に作業を進めたことで、無事にエンジン始動まで辿り着いています。

今回のポイントをまとめるとこんな感じです👇

・シリンダーに深い傷がある場合はボーリング+ピストン交換が必要
・純正廃盤車両はボアアップキットが有力な選択肢
・適合外パーツ流用は必ずクリアランス確認が必須

正直なところ、「オイル滲み修理のつもりがボアアップになる」とは思ってもいませんでした。(笑)

が!これも旧車ならではの醍醐味かもしれません(´艸`)

GPz550でシリンダー傷や焼き付きで悩んでいる方、また「どうせ開けるならボアアップも…」と考えている方の参考になれば幸いです!

では、また!

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この記事を書いた人

ノリン

元整備士で、現在はSEとして活動中のノリンです(∩´∀`)∩
高校時代にバイクにドハマりしたことをきっかけに整備士の道へ進み、実際の現場で整備・点検に携わってきました。
現在は整備士を離れていますが、今でもバイクに乗り続け、整備やカスタムを楽しむ日々を送っています。
このサイトでは、元整備士としての経験と、現役ライダー目線を活かして、バイク用品レビューや整備・カスタム情報を中心に発信中。
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