GPX125のフライホイール!壊さずに外す方法【モンキー・ダックス・シャリー・カブ】

硬いんです!ノリンです。
GPX125は硬いんですよ「フライホイール」を外すの!
この記事では「アウターロータ―」も「フライホイール」として統一しています。(役割が一緒になっていますので。)
4mini界隈で人気の中華エンジン「GPX125」は、軽量フライホイールの換装が推奨されているのですが、当然ながら交換するためには付いている物を外さないといけません。
ところが!「えっ!?ウソでしょ!?」ってぐらいガッチリ固着してるやつ、ありますよね(; ・`д・´)
そんな時はどうする?って話です。
ちなみに以下が軽量アウターロータ―ですがレスポンスが爆上がりします!
半波式 軽量アウターロータ―
武川製は純正と同じ半波式なので、加工の必要がありません。
全波式 軽量アウターロータ―
無理に工具を締め込んでいくとクランクシャフト側のネジ山を潰してしまって、最悪の場合「クランクシャフトの交換」にもなりかねない…
そんなの普通にイヤじゃんね!(笑)
それに、GPX125は初期整備が推奨されるエンジンですので、初期整備の段階で交換する方も多いはず。
このときにネジ山が潰れて、クランク交換が確定したら「まだ一度も乗っていないのに!!!」や「そのまま乗ればよかった」と後悔するのは必然です。
そんなの普通にイヤじゃんね!(笑)
なので、実際に筆者が行った方法をご紹介しますので、参考になりましたら幸いです。
この方法は、GPX125だけでなく、フライホイールの形状が似ていれば他のエンジンでも使えますよ♪
ミニモトの「パフォーマンスZ-1型125ccエンジン NO5695」も同じエンジンですが、フライホイールの形状が違うため使うことができません。
硬いフライホール(アウターロータ―)の外し方

1.まずは通常の外し方を試す
先ほどもお伝えしましたが、普通のフライホイールならホンダ用の特殊工具(上の画像のやつ)を使えば、だいたい外れてくれるんですよ。
筆者の感覚ですが、普通に外れるときは工具を締め込んで硬くなったところから(クランクシャフトのネジ山に当たったタイミングから)、ほんの少し力を足すと「にゅ?」って感じや「カキンッ!」って感じで、抜ける感覚があります。
ポイントは、硬くなった所からじわじわ力を入れるイメージで行うと良いです。
そこで「1/16回転」くらい回しても外れる気配がなければ、一旦ストップ!
無理せず工具を緩めるのが吉です (`・ω・´)b
ここまでで、この特殊工具でのフライホイール外しは断念しましょう。
それ以上無理に回そうとするとネジ山が潰れます。

画像の通り、この工具は直接ボルトを押す形になるので、締め過ぎるとNGとなります。
ネジ山が潰れる時は、急に工具が軽くなり「外れたかな?」とか思ちゃったりするので注意してくださいね♪(笑)
時すでに遅しです(。-`ω-)
もしフライホイールを止めるナットが閉まらないほど傷んでしまったら、潔くクランクシャフトを交換しましょう!
在庫次第になりますが、GPX125のクランクシャフトは「モダンワークス」、または「ミニモト」でそんなに高くなく売ってますので、作業前に確認しておくのが良いかもしれません。
「ミニモト」では、「Zongshen社パフォーマンスZ-1型125ccエンジン用」として販売があります。
2.工具を変えて試してみる

「1.」でダメな時の方法です。
これは、条件があるので全てのフライホイールに通用するわけではありません。
その条件とは、上の画像でお判りいただける通り、フライホイールに爪の掛かる穴が開いていることです!

6Vポイント点火の横型エンジンも穴がありますね。
このような形状であれば、筆者が使った爪を引っ掛ける形のプーラーを使うことができます。
プーラーの爪が大きくて入らない場合は、爪の部分をグラインダーで薄く加工する必要があります。
フライホイールの中にはコイルがありますので、爪を引っ掛ける際には注意が必要です。再使用する予定ならより注意してください。
さらに、ネジ山の部分にナットを軽く付けておくことで、クランクのネジ部に直接プーラーが当たることを防げますので、ネジ山が潰れる可能性が極めて少なくなります。
また、ナットが無いと外れる時に「バコーン」と吹っ飛んでしまいがちですが、ナットで止まってくれるのでそれもありません。
つまり、安全に外すことが可能となります。
まあ、硬すぎたせいで外れる時は「カッキー-ーーン!!」とホームランのような音が鳴ったのはいうまでもありません。(笑)
使えない形状

今回ご紹介した方法は、上記画像のようなフライホイールでは、引っ掛ける穴が無いため使えません。(試してないので分かりません)
もしかしたら、爪をうまく加工してあげることでフライホイールの奥側(クランク側)の淵に引っ掛けて外すことができるかもしれません。
どうしても外す方法が見つからない方は、試してみてください。(自己責任で!)
まとめ
先ほど紹介したナットを付けてネジを保護するやり方は、整備士時代に学んだ方法です。
知っていれば「なんちゃない方法」ですが、このような細かい知識を知っていると応用が効くようになりますので、ぜひ覚えていてくださいね♪
では、また!