カブをワイドリムで太足に!必要な部品も丁寧に解説
![カブをワイドリムで太足に!必要な部品も丁寧に解説](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/6.jpg)
ムチムチ最高! ノリンです。
バイクのタイヤは「ムチムチ」の「ぱっつんぱっつん」がカッコイイと思うのです!
筆者のカブはリム内部とスポークのサビが凄く、購入時から気にはしていたのですが、通勤にも使ているため時間がないことと、スポーク張替は未経験だったので勇気(自信)が無かったため見て見ぬふりをしていました。
ですが改めて確認したところ、緩んでカタカタ動くスポークなどもあったため「勇気とか言ってる場合じゃない、このままでは自分の身が・・・」という「恐怖」が勝り、交換することに( ^ω^)・・・。
そして「どうせリムを交換するならワイドリムでしょ!」ということで、今回はカブ90(HA02)をチョイ太足にしてみました。
この記事を読むと、
- カブに使えるリムサイズ
- スポークのサイズ
- ワイド化の金額(参考)
などが分かります。
「スポーク張替の方法」もちゃんとあるのでご安心ください。
それにしても「ムチムチ」の「ぱっつんぱっつん」なんていい響きなのでしょうか!これは「ムチぱっつん」とでも命名しておきます。
カブ系のリムサイズはどのくらい?
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5717.jpeg)
リムを大きくする言っても、サイズ(幅)がありますのでどれを選んでよいのか迷いますよね。
ということでまずは、カブ系の純正リムサイズを調べてみました。
車名 | 型式 | フロント | リア |
---|---|---|---|
スーパーカブ50 | C50/AA01/AA04/AA09 | 1.20 | 1.20 |
スーパーカブ70・プレスカブ | 1.20 | 1.40 | |
タイカブ | 100EX | 1.20 | 1.40 |
スーパーカブ90 | 1.40 | 1.40 | |
スーパーカブ110 | JA07 | 1.40 | 1.40 |
CT110ハンターカブ | 1.40 | 1.40 | |
スーパーカブ110 | JA10/JA44型 | 1.40 | 1.60 |
スーパーカブC125 | JA48/JA58型 | 1.40 | 1.85 |
クロスカブ110 | JA45型 | 1.60 | 1.60 |
CT125ハンターカブ | JA55型 | 1.60 | 1.60 |
カブ系だけでも、意外とサイズに違いがありますよね。
- 一番大きいのがスーパーカブC125のリアで「1.85」
- 一番小さいのはスーパーカブ50の「1.20」
排気量が小さいカブほどリム(タイヤ)が細い傾向にあるようですね。
「転がり抵抗」を極限まで減らすためだと思いますが、これがL/100㎞(50㏄)と言われる、驚異の燃費や落ち葉のようにヒラヒラと車体を倒せる操作性にも一役買っているのだと思います。
選んだワイドリムは?
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5716.jpeg)
調べた結果、フォークやスイングアームを加工せずにカブ90(HA02)に入る最大リムサイズは
- フロント:2.50
- リヤ:3.50
ということが分かりました。
ただ、これだけ大きくなるとフロント側では、フォークとの隙間が狭すぎる(片側5mmらしい)ことやリヤフェンダーのカットが必要になるなど大幅な加工が必要になってしまうようです。
筆者的には、
- なるべく安く
- 「あれ?タイヤ太い?」と感じるくらい
- 取付に大幅な加工が必要ない
ここら辺のバランスを考えて選んだ結果「2.15(54.61mm)×17」のリムを選びました。
![カブに使える、36穴、2.15J×17インチのリム](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5723.jpeg)
選んだ理由は ”ほぼ金額” です。(笑)
というのも「2.15」サイズを超えると倍近く上がってしまうことが分かったので、安い中で一番太いリムを選びました。
とはいえこんな感じで、倍近く太くなりますよ!
![カブの純正リムと2.15Jリムの比較](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5745.jpeg)
にしても腐食やばすぎでしょ!?
色が黒いのは錆転換剤で錆の進行を抑えているからです。
作業したのは3年前くらいでいたが、ちゃんと効果は出ているんじゃないでしょうか!
![リムの腐食](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5738.jpeg)
アルミリムとの重さ比較
「タニタ」もビックリ、まさかリムの重さを測るとは思わなかったでしょう。笑
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5805.jpeg)
- 純正フロントリム:1.4kg
- サイズ:1.40j×17
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/11/IMG_5787.jpeg)
- 純正リアリム:1.7kg
- サイズ:1.40j×17
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/11/IMG_5789.jpeg)
今回フロントとリアに履かせたリム
- アルミリム:1.5kg
- サイズ:2.15j×17
やはり流石のアルミリムです。太くなったにも関わらず1.5kgという重さでした。
不思議なのは、純正のフロントとリアのサイズは同じなのに、重さが違う点です。
間違いかなと思って、手で持って比べてみましたが、確かにリアの方が重く感じました。
うーん、なぜでしょう?(´-ω-`)
2人乗りなども想定されているために、リヤの方が強度が必要ということなのでしょうか?
リアの方がスポークも太いので、要因ではありそうです。
そして、今回ワイドリム化に掛かった金額は・・・(; ・`д・´)
ワイドリムに掛かった金額
金額は合計で20,871円でした!
純正リム内が錆びていることでのチューブへのダメージ懸念や、タイヤにヒビもありましたので、今回はその他部品も同時に交換しておりますが、リムとスポークだけなら14,800円です。
太足化にしては激安です。しかも、ポン付け!
部品 | サイズ | 金額(当時) |
---|---|---|
リム×2 | 2.15×17 | 10,400円 |
スポークセット×2 | #10(3.2mm)-160mm | 4,400円 |
リムバンド×2 | 22-17 | 334円 |
タイヤチューブ×2 | TR4 134047 | 2,224円 |
タイヤ前後×2 | D107 60/100-17 33P | 3,513円 |
合計 | 20,871円 |
ここまで安いと、部品としての性能(強度)などが心配になりますが、筆者が人柱ということで!
追記:今のところ問題なく走れています。
ちなみに「2.15リム」の規定タイヤサイズは「80/90-17」や「90/80-17」となりますが、「ムチぱっつん」にしたかったので、「60/100-17」を入れて引っ張りタイヤにすることにしました。
タイヤサイズとリムサイズの対応表
タイヤサイズ(mm表記) | 対応リムサイズ(mm表記) |
---|---|
2.25(57.15) | 1.20〜1.60(30.48〜40.64) |
2.50(63.5) | 1.35〜1.60(34.29〜40.64) |
2.75(69.85) | 1.40〜1.85(35.56〜46.99) |
60/100(扁平60) | 1.20〜1.60(30.48〜40.64) |
70/90(扁平63) | 1.40〜1.85(35.56〜46.99) |
80/90(扁平72) | 1.60〜2.15(40.64〜54.61) |
90/80(扁平72) | 1.85〜2.50(46.99〜63.5) |
つまり筆者のカブは、幅 54.61mmのリムに、幅 60mm(扁平60)のタイヤなので、扁平部分が外側に引っ張られるようなイメージではなく、見た目では「これ引っ張り?」と感じてしまうかもしれませんね。
スポークの選び方
![カブに使ったスポークは#9-160mm](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5760.jpeg)
筆者が使用したスポークはノーブランドの「#10-160mm(9-160)」サイズです。
- リムの全長:16.5cm
- スポーク直径:3.2mm
- ネジ山部分の長さ:約13mm
- ニップル径:5.83mm
スポークの本数はカブの場合、リム(ハブ)が「36穴」で内側、外側がありますので
- 内側:18本
- 外側:18本
の合計「38本」必要となります。
![スポーク角度の違い](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/アイキャッチ1200×630-2.jpg)
筆者は使えそうな社外スポークを選びました。
筆者が使ったスポーク
その他使えそうなスポーク
心配であれば、純正を選ぶのも良いかと思います。
社外リムの場合はニップルの大きさに注意してください。リムによってスポーク穴の大きに違いがあります。
カブ90の純正スポークサイズは下記表の通りです。
カブ90(HA02)の純正スポークサイズ表
取付位置 | 太さ | 長さ(mm) | 品番 |
---|---|---|---|
フロント 内側 | #12(2.6mm) | 159.5 | 44605171305 |
158 | 9717221157F0 | ||
フロント 外側 | 159 | 44606171305 | |
158 | 9754821156F0 | ||
リア 内側 | #10(3.2mm) | 160.5 | 42606171305 |
159 | 9728242158F0 | ||
リア 外側 | 160 | 42605171305 | |
158 | 9754842157F0 |
値段が違うようなので安い方で良いのではないでしょうか!
なおスポークを張るためには、ニップル(スポーク)レンチが必要です。
ニップルレンチ 4.4mm/5.0mm/5.5mm/5.7mm/6.0mm/6.5mm
今回社外スポークを組むときに使ったものです。
カブ純正のニップルには使えませんでした。
ニップルレンチ 10/12/13/14/15
カブは「フロント:#12」「リア:#10」なので、純正スポークを使うならこっち!
まとめ
![アウトスタンディング社製のミディシートと専用リアキャリアえお装着したスーパーカブ](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_4637.jpeg)
![アルミリム 太足化](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/11/IMG_5824.jpeg)
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5707.jpeg)
![ワイドリム装着](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/アイキャッチ1200×630-3.jpg)
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG_5712.jpeg)
![](https://motobase.turibase.com/wp-content/uploads/2024/11/アイキャッチ1200×630-4.jpg)
カブの太足化、いかがでしたか?
今回は極太リムとまではいきませんが、コストを抑えつつも「おや、タイヤ太くない?」と感じてもらえるバランスを目指してみました。
しかも、ポン付けで!
モンキーやダックス、シャリーといった他の4miniなら「6J・7J」サイズを入れないと太いとは言えない感がありますが、カブは「2.15J」でも太く感じるのが、なんだか正義って感じですよね。(笑)
もちろん、フロント2.50、リア3.50といったさらに太いリムもありますが、筆者的には「2.15」が値段も太さも、バランスが取れていてちょうど良かったと感じています。
見る人によっては「中途半端じゃない?」と言われるかもしれませんが、まあ、これは自己満足ということで!(笑)
リム交換だけでも車体の雰囲気はガラッと変わって、カスタム感が一気にアップします。
スポークの張替えには技術や経験が必要ですが、しっかり準備すればDIYでもなんとかなるはずなので、ぜひ挑戦してみてください。
実は、筆者もスポーク張りは今回が初めての挑戦なんです!(笑)
整備士だって最初はみんな初心者ですから、きっとみなさんもできるようになりますよ。
ただし、自己責任でよろしくです!(笑)
ではまた!