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2024.01.31 2026.09.09 メンテナンス資料

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トルク管理にプライドを!ノリンです。

バイクを整備していると、

「このボルトって、どのくらいの力で締めればいいんだ?」

と迷うこと、ありませんか?

特にエンジンや足回りなどの重要な部分は、ただ「ギュッ」と締めればいいわけではありません。

締めすぎてもダメ、緩すぎてもダメ。

そこで重要になるのが、サービスマニュアルなどに記載されている**「規定締付トルク」**です。

この記事では、スーパーカブの整備で使用する締付トルクを、

  • エンジン関係
  • シリンダーヘッド・バルブ周り
  • クラッチ・ミッション関係
  • フロント足回り
  • リヤ足回り
  • ホイール・ブレーキ関係
  • その他の主要部品

まで、一覧でまとめています。

さらに、トルクレンチの基本的な使い方や、締め付けるときのポイントについても筆者が分かりやすく解説していきます。

「あのボルト、何N・mで締めるんだっけ?」

そんなときにサッと確認できる、整備のお供として活用してくださいね!(´艸`)

「トルクレンチ」は整備に欠かせないマストアイテムですっ!絶対に準備しておきましょうね~っ!(`・ω・´)b

重要:締付トルクについて

本記事の数値は筆者が参考資料をもとに整理したものです。車種・型式・年式・仕様によって規定値が異なる場合があります。実際の整備では、必ず対象車両のサービスマニュアルを確認し、サービスマニュアルの規定値を優先してください。

もくじ

Toggle
  • よく使う締付トルク早見表
  • 標準締め付けトルク
  • おすすめのトルクレンチ
    • エンジン整備向けのトルクレンチ
    • フレーム向けのトルクレンチ(車のホイールにも使えます!)
    • ボックスレンチ取付部、変換アダプター(ボックスを使い回し出来るので便利です!)
    • エンジン整備向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 1.5~30 N・m【人気】
    • フレーム向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 6.8~135N・m【人気】
  • トルクレンチの使い方
    • トルクレンチの設定
  • エンジン関係
    • 点検・調整
    • 潤滑装置
    • 駆動装置
    • シリンダヘッド・バルブ
    • シリンダ・ピストン
    • クラッチ・ギヤシフトリンケージ
    • フライホイール・カムチェーンテンショナ
    • クランクシャフト・トランスミッション・キックスタータ
  • フレーム・足回り関係
    • 外装部品、マフラー
    • エンジン脱着
    • フロントホイール・ブレーキ・サスペンション・ステアリング
    • リヤホイール・ブレーキ・サスペンション
    • 始動装置(スターター)
    • その他
  • まとめ
    • エンジン整備向けのトルクレンチ
    • フレーム向けのトルクレンチ(車のホイールにも使えます!)
    • ボックスレンチ取付部、変換アダプター(ボックスを使い回し出来るので便利です!)
    • エンジン整備向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 1.5~30 N・m【人気】
    • フレーム向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 6.8~135N・m【人気】

よく使う締付トルク早見表

まずは、カブの整備でよく使用する締付トルクを一覧にしておきます。

「このボルト、何N・mだっけ?」というときに、サッと確認してください(´艸`)

部品締付トルク
エンジンオイルドレンボルト25 N・m
スパークプラグ12 N・m
フライホイールナット41 N・m
フロントアクスルナット44 N・m
リヤアクスルナット59 N・m
ステアリングステムナット88 N・m
ステップボルト22 N・m

ここで紹介したのは、あくまでよく使う締付トルクの早見表です。

その他のボルト・ナットについては、下記の詳細な締付トルク一覧をご確認ください。

また、車種・型式・年式・仕様などによって締付トルクが異なる場合があります。

実際に整備するときは、必ず対象車両のサービスマニュアルやメーカー指定値を優先してください。

標準締め付けトルク

標準というだけあって、基本となる締め付けトルクです。

トルクが指定されていない部品のネジは下記の表を参考にしてください。

もちろんカブのサービスマニュアルに準拠した内容になってますよ~♪

おすすめのトルクレンチと使い方を見る

おすすめのトルクレンチ

下記は筆者も使っているAmazonべーシックの商品ですが、DIYには十分な性能だと思います。

エンジン整備向けのトルクレンチ

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フレーム向けのトルクレンチ(車のホイールにも使えます!)

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ボックスレンチ取付部、変換アダプター(ボックスを使い回し出来るので便利です!)

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デジタル表記で分かりやす方が良い方向け

エンジン整備向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 1.5~30 N・m【人気】

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フレーム向けのトルクレンチ SK11(エスケー11) 6.8~135N・m【人気】

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トルクレンチの使い方

ニュートンメートルのトルク表記

トルクレンチを使用する際は正確なトルクを設定することが重要ですので、各部品ごとの適切なトルク値(下記トルク表)を確認しましょう。

トルクレンチの設定

※上記画像の設定トルクは2.5 N・mとなります。

使うメーカーのトルクレンチによっても多少方法が異なりますが、大まかな順番は下記の通りです。

  1. 下記表や各バイクのパーツリストで目的のネジのトルクを確認
  2. トルクレンチのノブを回し目的のトルクにセット
  3. 適切な大きさのボックスレンチを付ける
  4. 「カチッ!」や「カコンッ!」となるまで回したら完了
POINT

1つの部品が数本のネジで止まっている場合は、1回で締め付けを完了させることは避けましょう。その場合の方法は部品中央付近のネジからスタートして、対角線上に少しずつ締めていき2~3周目で締め付けを完了するぐらいが良いです。
1回目から締め付けてしまうと、目には見えない歪みが部品に発生する場合があります。

サイズ(mm)締め付けトルク
N•m (kgf.m)
5 mmボルト、ナット5 (0.5)
6mmボルト、ナット10(1.0)
8mm ボルト、ナット22(2.2)
10mm ボルト、ナット34(3.5)
12mm ボルト、ナット54(5.5)
5mmスクリュ4(0.4)
6mmスクリュ9(0.9)
6mm SHフランジボルト(フランジ:小)10(1.0)
6mm SHフランジボルト(フランジ:大)12(1.2)
6mmフランジポルト、ナット12(1.2)
8mmフランジポルト、ナット26(2.7)
10mmフランジボルト、ナット39(4.0)

「エンジン関係」以降に示されていない箇所は標準トルクで締め付けることを覚えておきましょう。

エンジン関係

エンジン関係
注意!:備考欄の表記

備考欄を参考に下記処置を行ってください。
1.ねじ部と座面にエンジンオイル塗布
2.アロックボルト(取り外した場合は新品に交換)
3.かしめる
4.Uナット

点検・調整

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
クラッチアジャストロックナット1812(1.2)
スパークプラグ11012(1.2)
エンジンオイルドレンボルト11425(2.5)
フューエルストレーナカップ1240.4(0.04)

潤滑装置

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
オイルポンプカバースクリュ355(0.5)
オイルポンプマウントスクリュ368(0.8)

駆動装置

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
ドライブスプロケットボルト2612(1.2)

シリンダヘッド・バルブ

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
バルブアジャストロックナット259(0.9)
バルブアジャストホールキャップ23012(1.2)注意1
タイミングホールキャップ
(カスタム、リトルカブデラックス)
1141 (0.15)注意1
クランクシャフトホールキャップ
(カスタム、リトルカブデラックス)
1303(0.3)注意1
シリンダヘッドカバーキャップナット3411 (1.1)
シリンダヘッドカバーナット(銅ワッシャ)1411 (1.1)
カムスプロケットボルト259(0.9)
シリンダヘッドR.サイドカバーボルト1610 (1.0)

シリンダ・ピストン

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
カムチェーンガイドローラピンボルト1810 (1.0)

クラッチ・ギヤシフトリンケージ

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
クラッチアッセンブリスクリュ456 (0.6)
クラッチロックナット11442(4.3)
クラッチアウタカバースクリュ455(0.5)
シフトドラムカムプレートボルト1617 (1.7)
シフトドラムストッパアームボルト1610(1.0)
シフトアームリターンスプリングピンボルト1829 (3.0)

フライホイール・カムチェーンテンショナ

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
フライホイールナット11041(4.2)
カムチェーンテンショナシーリングボルト11225(2.5)
カムチェーンテンショナビポットボルト1816(1.6)
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クランクシャフト・トランスミッション・キックスタータ

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
シフトドラムボルト1612(1.2)

フレーム・足回り関係

フレーム関係

外装部品、マフラー

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
ステップボルト4822(2.2)
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エンジン脱着

エンジンを降ろしている
締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
アッパエンジンマウントナット1834(3.5)
ロアエンジンマウントナット1829(3.0)
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フロントホイール・ブレーキ・サスペンション・ステアリング

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
フロントアクスルナット11044(4.5)注意4
フロントクッションアッパマウントボルト2829(3.0)
フロントクッションロアマウントボルト21024(2.4)注意4
クッションアームピボットナット2818(1.8)
クッションアームピボットボルト1810(1.0)
フロントブレーキアームナット1610(1.0)
フロントブレーキアームボルト
(リトルカブLⅡ)
1610(1.0)
フロントスポークニップルBC2.92(0.25)
ステアリングステムナット12288(9.0)
トップブリッジワッシャボルト2834(3.5)
ステアリングマウントボルト、ナット2829(3.0)
トップブリッジプレートボルト
(リトルカブLⅡ)
2829(3.0)
フォークトッププレートボルト2829(3.0)
ステアリングステムトップスレッド122(⇒12-31)
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リヤホイール・ブレーキ・サスペンション

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
ドリブンスプロケットナット
(DX STD,CUS,リトルカブLⅡ)
4849(5.0)注意4
ドリブンスプロケットナット
(プレスカブLⅡ)
4844(4.5)注意4
ドリブンスプロケットスタッドボルト
(プレスカブLⅡを除く)
4820(2.0)
リヤアクスルナット
(DX, STD, CUS,リトルカブLⅡ)
11259(6.0)注意4
リヤアクスルナット(プレスカブLⅡ)11269(7.0)注意4
リヤブレーキアームナット1610(1.0)注意4
リヤブレーキアームボルト(リトルカブLⅡ)1610(1.0)
リヤブレーキトルクリンクナット1814(1.4)
リヤブレーキアームナット1610(1.0)
リヤスポークニップルBC2.92(0.25)
アクスルスリーブナット
(DX, STD, CUS,リトルカブLⅡ)
11744(4.5)
アクスルスリーブナット(プレスカブLⅡ)11769(7.0)
スイングアームピボットナット11034(3.5)注意4
リヤクッションアッパマウントナット21025(2.5)
リヤクッションロアマウントナット21029(3.0)
ドライブチェーンケースカバーボルト4610(1.0)
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始動装置(スターター)

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
スタータクラッチアウタスクリュ3610(1.0)注意3

その他

締め付け箇所個数サイズ
(mm)
締め付けトルク
N•m (kgf.m)
備考
キックスタータペダルボルト1616(1.6)
サイドスタンドピボットボルト
(プレスカブLⅡ)
2128(0.8)注意3
サイドスタンドロックナット
(プレスカブLⅡ)
21259(6.0)
グリップヒータボルト(プレスカブLⅡ)1610(1.0)

まとめ

トルク管理にプライドを!ノリンです。

車体を分解して整備するとき、正確で安全な整備を行うためにトルク管理は非常に重要です。

筆者も昔はトルクレンチを持っておらず、「このくらいかな~?」という感覚で手締めしていたことがあります。

……そして、思いっきり失敗しました(;´∀`)

やっぱり、経験や感覚だけに頼るのではなく、規定トルクを確認して、トルクレンチで正確に締め付けることが大切ですね。

バイクはDIYで気軽に分解・整備・改造できるところも、楽しみ方の一つだと思います。

そして、自分で手を入れて整備するからこそ、少しずつバイクへの愛着も湧いてくるんですよね(´艸`)

せっかくの大切なバイクですから、しっかりとトルク管理をして、安全に乗れる状態にしておきましょう。

この記事の締付トルク一覧が、カブの整備をするときの参考になれば嬉しいです。

ではまた!

エンジン整備向けのトルクレンチ

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フレーム向けのトルクレンチ(車のホイールにも使えます!)

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ボックスレンチ取付部、変換アダプター(ボックスを使い回し出来るので便利です!)

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デジタル表記で分かりやす方が良い方向け

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この記事を書いた人

ノリン

元整備士で、現在はSEとして活動中のノリンです(∩´∀`)∩
高校時代にバイクにドハマりしたことをきっかけに整備士の道へ進み、実際の現場で整備・点検に携わってきました。
現在は整備士を離れていますが、今でもバイクに乗り続け、整備やカスタムを楽しむ日々を送っています。
このサイトでは、元整備士としての経験と、現役ライダー目線を活かして、バイク用品レビューや整備・カスタム情報を中心に発信中。
「これからバイクを楽しみたい人」「失敗しない用品選びをしたい人」の役に立つ情報を、できるだけ分かりやすくお届けします!
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