カブに使える”おすすめ”タイヤを種類別に紹介!まとめ【スーパーカブ・ハンターカブ・クロスカブ】
接地面は指2本分!ノリンです。
車でも接地面はハガキ1枚分と言われてますが、カブみたいな細いタイヤだと…指2本?いや、もしかしたら1本分くらいかも?(; ・`д・´)
そんなちっちゃい接地面ですが、ライダーと道路を繋ぐ唯一のパーツがタイヤです。
命を預ける、と言っても過言じゃありません!「走る」「曲がる」「止まる」すべてを担う大事な役割がありますからね。
それに、タイヤパターンを変えるとバイクの見た目もガラリと変わるんです!だから、性能だけじゃなくてカスタムとしても楽しめるんですよ♪
今回は、カブシリーズのタイヤについて詳しくお話しします!
この記事で分かること!
- カブシリーズの純正リム&タイヤサイズ
- タイヤサイズの選び方
- タイヤの種類
- どんなサイズがあるのか
これを読めば、タイヤ選びがもっと楽しくなるはず!次のタイヤ交換に、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
カブシリーズの純正リム&タイヤサイズ表
まずは参考までに純正のサイズを見てみましょう。
表は「リムサイズ(タイヤサイズ)」で表記しています。
純正タイヤサイズとリムサイズは年式等により異なる場合があります。
スーパーカブ純正のリム&タイヤサイズを見る
車名(型式) | フロント | リア |
---|---|---|
スーパーカブ50(C50/AA01) | 1.20 (2.25-17) | 1.20 (2.25-17) |
スーパーカブ50(AA04/AA09) | 1.20 (60/100-17) | 1.20 (60/100-17) |
プレスカブ50 | 1.20 (2.25-17) | 1.40 (2.50-17※6PR) |
スーパーカブ70 | 1.20 (2.25-17) | 1.40 (2.50-17) |
スーパーカブ90 | 1.40 (2.50-17) | 1.40 (2.50-17) |
タイカブ100 (HA05/HA06) | 1.20 (2.25-17) | 1.40 (2.50-17) |
スーパーカブ110(JA07) | 1.40 (2.50-17) | 1.40 (2.50-17) |
スーパーカブ110(JA10/JA44/JA59) | 1.40 (70/90-17) | 1.60 (80/90-17) |
スーパーカブC125(JA48/JA58) | 1.40 (70/90-17) | 1.85 (80/90-17) |
クロスカブ純正のリム&タイヤサイズを見る
車名(型式) | フロント | リア |
---|---|---|
クロスカブ (JA10) | 1.40 (2.75-17) | 1.60 (2.75-17) |
クロスカブ110(JA45/JA60) | 1.60 (80/90-17) | 1.60 (80/90-17) |
ハンターカブ純正のリム&タイヤサイズを見る
車名(型式) | フロント | リア |
---|---|---|
CT110ハンターカブ | 1.40/2.75-17 | 1.40/2.75-17 |
CT125ハンターカブ(JA55) | 1.60 (80/90-17) | 1.60 (80/90-17) |
リムサイズとタイヤサイズ(幅)の対応表
リムサイズに対し、どのタイヤサイズが推奨されているかの表です。
各タイヤメーカーから算出した参考値となりますので、メーカーにより多少の差は有るかと思います。
また、カスタムされている車両などではリム幅に対しワザと幅の狭いタイヤを履かせる改造、いわゆる「引っ張りタイヤ」にしている人もいます。逆に、タイヤを太く見せたい人はワンサイズ上のタイヤを履かせる人もいますよ!
引っ張りタイヤの見た目にする場合は、ワイドリムの装着が前提となります。カブシリーズでは元のリムが細いので一番小さいタイヤ(2.25-17など)を選んでも”引っ張り”には見えません。
引っ張りタイヤは自己責任です。
極度の引っ張りは下記のような影響が出ることを覚えておきましょう!
・パンクしやすくなること
・タイヤ外形が純正より小さくなるためにメーターが狂うこと
・パンクした際にショップでの修理を嫌煙される可能性があること
引っ張りタイヤでパンクするとこうなります(笑)
筆者の友人のシャリーがパンクした時の写真ですが、にリムが半分くらい見えてしまっています。(笑)
たしか、6Jのリムに80/90-10だったかな?
なお、このくらいの引っ張りは4mini界隈では主流のカスタムです!みんな、覚悟を持ってカスタムしているということですね。(笑)
上記のシャリーに比べたら「ひよっこ」みたいなものですが、筆者のカブもワイドリム(2.15J)に「60/100-17」のタイヤを履かせて「引っ張りタイヤ」にしています。
インチ方式
タイヤのサイドウォールに「2.25-17」とある場合、「インチ方式」です。
リムサイズ(mm表記) | タイヤサイズ(mm表記) |
---|---|
1.20〜1.60(30.48〜40.64) | 2.25(57.15) |
1.35〜1.60(34.29〜40.64) | 2.50(63.5) |
1.40〜1.85(35.56〜46.99) | 2.75(69.85) |
メトリック方式
タイヤのサイドウォールに「60/100-17」とある場合、「メトリック方式」です。
リムサイズ(mm表記) | タイヤサイズ(mm表記) |
---|---|
1.20〜1.60(30.48〜40.64) | 60/100(扁平60) |
1.40〜1.85(35.56〜46.99) | 70/90(扁平63) |
1.60〜2.15(40.64〜54.61) | 80/90(扁平72) |
1.85〜2.50(46.99〜63.5) | 90/80(扁平72) |
標準がチューブタイヤのバイクにチューブレスタイヤは使える?
チューブタイヤのように、中にチューブを入れれば使えます。
逆に、標準がチューブレスタイヤのホイールにチューブタイヤは使えませんので注意!
違いや理由が知りたい方はこちら
そもそも違いは何?
チューブタイヤは、内部にチューブ(ゴム製の空気袋)を入れるため、タイヤとリムが直接密閉されません。つまり、チューブが膨らむことによってタイヤに張りを持たせます。
一方、チューブレスタイヤ(以後、【TLタイヤ】)は、リムとタイヤのビード部分がしっかり密着して空気を保持する仕組みです。
最近の多くのバイクはTLタイヤを採用していますが、クラシックモデルやオフロードバイクではチューブタイヤも健在です。
スポークホイールにチューブレスタイヤをそのまま使うと?
スポークタイヤは画像の矢印の部分に隙間があるので、でTLタイヤをそのまま使っても空気が漏れてしまいます。
標準がチューブタイヤのバイクにTLタイヤを使う方法は2つ
1. チューブを入れて使用する方法
TLタイヤにチューブを入れれば、スポークホイールでも使えます。
この方法が1番簡単です。
大した問題ではないですが、チューブタイヤに比べてTLタイヤは硬く出来ているので、パンクした際などのタイヤ脱着は少し大変になります。
2. ホイールをチューブレス対応に変更する方法
本格的にチューブレスタイヤを使いたいなら、チューブレス対応ホイールに交換するのが確実です。
ただし、コストや作業の手間が増える点がネックですね。
タイヤの交換時期
この画像くらい減っているなら、交換を考えてもいいと思います!
バイクも車もタイヤには、スリップラインという交換時期の目安となるラインがあります。このラインがタイヤ表面に現れたら、そろそろ交換のタイミングです!
また、タイヤに亀裂が見られた場合も要注意。
亀裂の原因は、ゴムが硬化した状態で「たわむ」こと。つまり、亀裂ができる=タイヤが硬くなった=滑りやすいという危険な状態なんです!(; ・`д・´)
これらのサインを見つけたら、早めの交換を行いましょう!
カブに使えるタイヤを種類別に紹介
ここではカブに使えるタイヤを
- ストリート&ビジネス
- スポーツ&レース
- オフロード(ブロックタイヤ)
の3つに分けてご紹介したいと思います。
基本的には純正リムなら純正のタイヤサイズを推奨しますが、純正に近いサイズであれば他のサイズでも違和感なく使うことができます。
例えば、純正でタイヤサイズ【2.15-17】のカブに【60/100-17】であればタイヤ幅は約3mmしか変わらないので、安い方を選ぶことも出来ますよ!
その前に!
タイヤチューブは同時購入しておこう!
チューブは再利用することもできますが、外してみるまでは状態が分からないんですよね。
例えば「外したら摩耗してた!」なんてこともありますし、「劣化していて見えないダメージがある」こともあるので、タイヤ交換のついでにチューブも交換することで、パンク予防にもなって、無駄なトラブルを避けることができますよ。
筆者の場合、ダメージを見つけてからの追加購入も面倒だし時間もかかるので、タイヤと同時購入しておき、今使っているチューブが再使用できる場合は、次回交換用の在庫として置いてます。
サイズは入れるタイヤに合ったものを選んでくださいね。
おすすめチューブを見る
IRC 井上ゴム タイヤチューブ 2.25~2.50-17・60/100-17・70/90-17
IRC 井上ゴム タイヤチューブ 2.50-17・70/100-17・80/90-17(ちょい太め用)
DUNLOP(ダンロップ) リムバンド 22-17
- バンド幅:22mm
- ゴム厚:1.0mm
- リム径:17インチ
- バルブ穴センター
リムバンドも忘れずに!
スポークのニップルからチューブを守る大切な役目があります。
ストリート&ビジネス
ビジネスなどにも使われるのでお値段もリーズナブルなものが多いです。
中には1本2000円を切るタイヤもありますよ!
普段使いならストリート&ビジネスのタイヤで十分だと思います。
リムサイズ:1.20〜1.60
- スーパーカブ50を始め、ほとんどのカブに適合するサイズです。(表を確認する)
DUNLOP(ダンロップ) D107 60/100-17 フロント/リア
- サイズ:60/100-17
- タイプ:チューブ
「カブのタイヤと言えばこれ!」というぐらいド定番のタイヤです。
メーカーは文句なしのダンロップでありながら、お値段もリーズナブルでビジネスシーンでも採用されることも多いタイヤです。
筆者もワイドリムにこの「60/100-17」を入れています。
前回は純正リムだったためサイズ違い(2.15/17)の同じタイヤを履きましたが、2年ほどでひび割れが出てしまったので、ちょっと寿命が短い気がしました。
製造年月日を確認しませんでしたが、ネット購入だったので古いのにあたった?のかも…
まあ、安いので全く気になりませんが!(笑)
柔らかいタイヤなので、DIYでも簡単に取付が出来ますよ!
IRC(アイアールシー)井上ゴム 2.25-17 フロント/リア
- サイズ:2.25-17
- タイプ:チューブ
IRC(井上ゴム)は1926年に創業した超老舗のタイヤメーカーです。
こちらもカブでは超ド定番のタイヤです。
ダンロップとパターンもほぼ同じですので、好みで選んで問題ないと思います。
IRC(アイアールシー)井上ゴム 60/100-17 フロント/リア
- サイズ:60/100-17
- タイプ:チューブ
同じくIRCですが、60/100-17はパターンが違いますね。
このタイヤパターンですと、ビジネスというよりも「ストリート寄りのカブ」のイメージが湧くのではないでしょうか。
スポーツ&レース
走りを楽しみたい人向けのタイヤです。
レースにも使えるほどの性能がありますので、攻めた走りも出来ますよ!(笑)
”カッコイイ”タイヤパターンが多いので、ストリート系のカスタムで引っ張りタイヤとして使うのもおすすめです。
お値段はビジネス向けより上がるものの、カブ用のサイズなので思ったより安い印象です。
標準がチューブタイヤのバイクにチューブレスタイヤは使える?でも説明した通り、中にチューブを入れることでスポークホイールにも使えます。
リムサイズ:1.35〜1.60
リムサイズは「1.35〜1.60」としていますが、カブ50などの「1.20のリム」でも履くことは可能です。1.20と1.35のリム幅は約4mmの違いしかありません。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) BATTLAX BT-390 2.50-17 前後輪共用
- サイズ:2.50-17
- タイプ:チューブ
レースなどでも評価が高いブリッジストンの「BATTLAX」です。
スポーツタイヤの中で、カブ50のリム(1.20)に入るサイズです。
「2.50-17」のサイズと「チューブタイプ」というのはありがたいですね。
リムサイズ:1.40〜1.85向け
- スーパーカブ90
- スーパーカブ110
- スーパーカブC125
- クロスカブ
- ハンターカブ
などの純正リムに適合します。(表を確認する)
MICHELIN(ミシュラン) PILOT MOTOGP 70/90-17(TL) 前後輪共用
- サイズ:70/90-17
- タイプ:チューブレス
ほぼ溝無し!かなり攻撃的なパターンですね。(笑)
商品名にも「MOTO GP」と入っており「レース専用?」と勘違いしてしまいそうですが、ストリート用のタイヤです。
サイドウォールにも「MOTO GP」と入っているとの情報(2024/12時点)があるので、足回りの「威圧感」がヤバそうですね。
筆者が次回入れてみたいタイヤ1位です!
DUNLOP(ダンロップ)SPORTMAX Q-LITE 70/90-17(TL) 前後輪共用
- サイズ:70/90-17
- タイプ:チューブレス
こちらも攻撃的なパターンです!
このパターンもカッコいいですよね。
うーん…悩みますが、筆者が次回入れてみたいタイヤ1位(タイ)です!(笑)
リムサイズ:1.60〜2.15向けを見る
上記と同じタイヤで10mm幅が広くなっているので、
- スーパーカブ110
- スーパーカブC125
- クロスカブ(リア)
- CT125ハンターカブ
などの車両の純正リムに適合します。(表を確認する)
MICHELIN(ミシュラン) PILOT MOTOGP 80/90-17(TL) 前後輪共用
- サイズ:80/90-17
- タイプ:チューブレス
DUNLOP(ダンロップ)SPORTMAX Q-LITE 80/90-17(TL) 前後輪共用
- タイプ:チューブレス
- サイズ:80/90-17
オフロード(ブロックタイヤ)
林道やダートを楽しむならこれ!
オフロードを楽しむなら、やっぱりブロックタイヤは欠かせませんね!
砂利道やぬかるんだ路面でもしっかりとグリップしてくれます。
舗装路では少しゴツゴツした乗り心地かもしれませんが、ダートに入った瞬間の安心感は「ピカイチ」です。
カブでのトレイルライディングも流行っているようなので、興味のある方は先にタイヤを交換しておきましょう!
リムサイズ:1.20〜1.60
DEESTONE(ディーストーン) D982 2.25-17 4PR チューブタイプ 前後兼用
- サイズ:2.25-17
- タイプ:チューブ
DEESTONE(ディーストーン)はタイ最大の総合タイヤメーカーで「タイ全土の厳しい自然環境で試験されている」とのことです。
どれだけ厳しい環境かは分かりませんが、少なくとも日本よりは厳しい環境が想像できます。
ちなみに、スーパーカブ50の標準サイズである「2.25-17」では、こちらのブロックタイヤしか販売がありませんでした。(2024/12時点)
リムサイズ:1.35〜1.60
リムサイズは「1.35〜1.60」としていますが、カブ50などの「1.20のリム」でも履くことは可能です。ちなみに1.20と1.35のリム幅は約4mmの違いしかありません。
IRC(アイアールシー)井上ゴム TR-1 2.50-17 前後輪共用
- サイズ:2.50-17
- タイプ:チューブ
もうおなじみの「IRC」のブロックタイヤです。
ヤマハのミニトレ(GT50)のタイヤとして純正採用されていたタイヤということなので、”文句なし”で安心できるブロックタイヤではないでしょうか。
なお、ミニトレのリムサイズは「1.40」です。
TIMSUN(ティムソン) TS802 2.50-17 4PR 前後輪共用
- サイズ:2.50-17
- タイプ:チューブ
TIMSUN(ティムソン)は、日本バイクメーカーの純正装着タイヤをOEMで受託・生産している中国のタイヤメーカーです。
皆さんも知らずにティムソンを履いていたかもしれませんね。
レビューを見ると、「見た目が気に入っている」という声が上がっていました。
言われてみれば、一番ブロックタイヤのイメージに近いタイヤパターンをしているように感じます。
まとめ
カブシリーズに使えるタイヤとリムサイズについて紹介してみました。
タイヤ1つで乗り心地はもちろん、見た目の印象も全然違うものに変わりますので、色々なタイヤを試してみてはいかがでしょうか。
純正サイズを守るのもよし!カスタムで個性を出すのもよし!です。
では、また!
おまけ
チャットGPTに「ホンダのカブがレーサのように走る画像を作って」と注文を付けたら、こんなカッコイイ画像が出来上がりました!
まあ、なんか違いますがニュアンスは伝わったようです。(笑)